◎エニグマ(暗号機)
エニグマ (Enigma) とは、第二次世界大戦でナチス・ドイツが用いたローター式暗号機である。幾つかの型がある。暗号機によって作成される暗号も広義にはエニグマと呼ばれる。名称はギリシア語に由来し、「謎」を意味する。
エニグマ暗号機は、1918年にドイツの発明家アルトゥール・シェルビウスによって発明された電気機械式暗号機械で、1925年にはドイツ軍が正式に採用。続いてドイツ政府や国営鉄道なども採用し、3万台以上を販売した。 暗号方式は換字式であり、詳しくは順変多表式である。エニグマはM-209と同様な反転暗号となり、暗号文を同じ鍵で再暗号化すると平文が得られる特徴がある。
大戦中の1939年に、イギリスはアラン・チューリングらによってエニグマの解読に成功したが、その事実は徹底して極秘事項とされ、ドイツ軍は終戦までエニグマを使用し続けた。
構造[編集]
手前にキーボードがあり、その奥にランプボード(表示盤)、一番奥には3枚のローター(暗号円盤)が入っていて、ローターの初期状態を設定できるようにホイールの端が出ている。ローターの左にはリフレクター(反転ローター)がつけられている。キーボードの手前にはプラグボードが格納されている。
上蓋の内側の下にプラグコードが格納されている。
キーボードで平文(ひらぶん)の一文字を打ち込むと、ランプボードの一つが点灯して暗号文の一文字が得られる。暗号文を復号する際も、同様にキーボードで暗号文を打ち込むとランプボードが点灯して平文が得られる。
暗号化・復号の鍵は、いくつかあるローターのうちどの3枚を使うかの組み合わせと、ローターをセットする順序、ローターの目盛りの初期位置、およびプラグボード配線である。
内部のローターは、中の配線が暗号化機(スクランブラー)になっている。打ち込んだ文字は3枚のローターを通って変換され、反転ローターでもう一度3枚のローターを逆方向に通って再度変換されて出力される。
1文字暗号化する毎にローターが一目盛り回転し、回路が変更されるので、同じ文字を打ち込んでも前回とは別の文字に変換される。端のローターが1回転すると隣のローターが一目盛り回転するので回路の組み合わせは膨大な数になる。これは異なる換字表を1文字ごとに使っていくことと同じである。
ローターの構造[編集]
- 刻み付リング, ロータが一回転したときにラッチ機構を通して隣のローターを一目盛り回転させる
- "A"の場所を示すドット印, 操作者がローターを組み立てるときに使う
- アルファベットが刻まれたリング, 文字ではなく数字がついているリングもある
- 端子板
- 端子板とピン端子を接続するワイヤ;このワイヤの接続が換字表を実現している部分である
- スプリング付ピン端子
- スプリング付リング, アルファベットリングの位置を変更するのに使う; リバー上のピンがアルファベットリングの側面の穴に入るようになっている
- ハブ, 中心軸を通す
- Finger wheel, ローターの初期位置を手動でセットするのに使う
- ラッチ機構
エニグマ換字の原理[編集]
ドイツ陸軍用I型のエニグマ暗号機は理論上3つの換字要素、ローター、反転ローターおよびプラグボードから構成されている。
ローター[編集]
A - Zのアルファベットによる多表式暗号であれば、多表の数は理論上26! = 403,291,461,126,605,635,584,000,000 通り得られる。もしローターの代わりにプラグボードを利用すればこの多表全てを所望の順番で変更利用できるが、1文字を暗号化する度にプラグの差し替えが必要であり実用性に乏しい。そこで多表数をアルファベット数と同じ数(エニグマは26表)で妥協する代わりに、機械的に多表を逐次変更する方法の一つとしてローター式(鼓胴とかドラム式とも呼ばれる)暗号機が登場した。
ローターには、その内部配線により26!通りの中から所望の単文字換字表を1つだけ設定することができる。よって「動かないローター」は「挿しっぱなしのプラグボード」と等価である。配線の変更作業は端末ユーザーには事実上不可能であり、配線内容が敵に漏洩した場合は別配線の新規ローターを全ユーザーに配布・交換する必要がある。
ローターを駆動することにより、そのローターの単文字換字表から関連付けられた26の多表を切り替えて利用できる。26の多表はローター固有の表であり、変更することは出来ない。よって1文字換字する度にローターを駆動させ、どの表を利用するかが重要となるが、エニグマはローターの多表が秘匿されていることを前提にした順変多表式であり、1文字換字毎に1/26段階ずつ駆動させている。つまり多表を頭から順繰りに切り替えていく。
しかし利用するローターが1個では多表が26と少ない欠点を持つ。そこで3つのローターを連結して3回換字することで見かけ上、263=17,576表を利用できる。ローターによる換字は群論でいう交換則が成立しない。よってローターを連結する順序を変えることにより、異なる多表を用意できる。例えばA,B,Cの異なるローターが有れば、3の順列数である6通りの連結が可能であり、17,576表が6倍の105,456表に増える。
3つのローターの並べ替え(105,456表)でも不足ならば、新規ローターを追加配布して入れ替えることができる。例えば異なる5つのローターA,B,C,D,Eがあれば、任意の3つを選んで60通り (60=5P3) に並べることができるので、17,576表が60倍の1,054,560表に増える。
反転ローター[編集]
電気的閉回路を構成する反転ローターの採用は、エニグマ換字に、反転性 (reciprocity) とある種の不完全性 (noncrashing) と言う2つの特徴を同時に与えた。
反転性 (reciprocity)[編集]
原字Aが暗字Bに換字されるなら (Ap=Bc)、原字Bは暗字Aとなる (Bp=Ac) 特徴を持つ。この特長により暗号文を再度暗号化すると平文が得られ、機械構造がシンプルになった。例えば反転ローターを持たないHebern rotor machineにはreciprocityはないので、作成・翻訳切り替え機構が必要である。
ある種の不完全性 (noncrashing)[編集]
原字は自分自身に換字されない (Ap≠Ac) 特徴を持つ。仮にエニグマの"A"のボタンを連続して打鍵すると、その都度に異なる文字ランプが点灯するが決して"A"だけは点灯しない。これは反転ロータの構造による(26個の接点を2個ずつ結合しているから)。例えばM-209はreciprocityであるがnoncrashingではない。
これはクリブによる解読が容易である欠点となった。この特徴を利用して気象通報用エニグマ暗号文の冒頭部に対してクリブ (crib) を当てはめる場合を説明する。
暗号文の冒頭
- TVQLKIGWHBSTUXNTXEYLKPEAZZNSKUFJRCADVVTI…
仮定する独語
- Wetterübersicht 0600(üは暗号変換時は「ue」として扱う。英訳は「Weathersurvey 06:00」。)
cribとなる文字列
- WUEBYYNULLSEQSNULLNULL(Wueb=Wetterübersicht, YY=空白, Seqs=Sechs)
crib(クリブ)
- 原文中にあることが推定される単語やフレーズ
暗号文とcribを重ね合わせ、上下で同じ文字(暗字=原字)になった場合は、誤った位置として棄却できる。エニグマ暗号文には、こうしてcribを当てはめることが可能である。この例では2番目、5番目および10番目にcribがある可能性がある。
プラグボード[編集]
各ローターの多表は固定されており、野戦で使用される暗号機は盗まれたり鹵獲されたりする可能性がある。そこでプラグボードが追加された。プラグボードはキーボード・ランプボードとローター換字部の間に挿入され、単文字換字を行う。アルファベット26個分の入出力端子があり、任意の2つのアルファベットをバナナプラグの付いた1組のケーブルで入れ替えることができる。右の写真では"A"と"J"、"S"と"O"が入れ替えてある。なおプラグの刺さっていないアルファベットは入出力が短絡された状態である(例えば"W"は"W"になる)
ドイツ軍は初めは3組(3.5×106通り)、後に10組(1.5×1014通り)のアルファベットを入れ替えた。ローターの並べ替え・入れ替えに比べ、桁違いの鍵規約数を末端ユーザーが利用できるのが特徴である。しかし頻繁にプラグを入れ替えることは困難であり、実際には1日毎(後に8時間毎)の入れ替えとなった。ポーランドの解読者は暗号解読に群論を初めて導入し、プラグボードの影響を排除してローター多表の解析に成功したことがエニグマ解読の重要な一歩となった。
解読[編集]
1920年代にドイツ軍は3ロータ型のエニグマを運用開始し、1930年代に入るとイギリス、アメリカ、フランスがこの3ロータ型のエニグマ解読を試みたが不成功に終わった。
1932年、ポーランド軍参謀本部第2部暗号局(en)の数学者マリアン・レイェフスキ(当時27歳)と、彼のポズナン大学における後輩ヘンリク・ジガルスキとイェジ・ルジツキ[注釈 1]は、1932年ころ初期型を解読した。これはフランス情報部のスパイが、ベルリン暗号局シフリーシュテーレで勤務するハンス=ティロ・シュミット[注釈 2]から得た情報[注釈 3]から推察される構造を復元したエニグマを用いて解読された。元々がエニグマ実機が敵国側に堕ちることを想定され設計された暗号機であったので、レイェフスキにより解読された時点で実質エニグマは原理的に敗北したも同然であるといえよう(実のところ、レイェフスキの上司であるランゲル少佐はフランス側からローターの日毎の配置を記したコードブックも得ていた。が、戦争激化時のスパイ行為の難しさを見越して独力で解かせることにしていたという)。レイェフスキは「ボンバ」という暗号解読機を6台制作、ジガルスキは6枚のコードシート「ジガルスキ・シート」を6枚製作して、当時のドイツが使用していたもの(基本的に3ロータで、6つのホイールオーダーを可能としていた)より複雑なエニグマでも解読できるようにまで発展させた。
ところがドイツ側はローター数やプラグ数を2つ追加、これによりホイールオーダーは原理的に6から60に増加、暗号をより強固なものとした。ポーランド暗号局は当時6台制作したボンバとジガルスキ・シートにさらにそれぞれ54台、54枚を追加しなければ太刀打ちできない状況になった。原理は同じものであるから理論的にはレイェフスキの手法で新しいエニグマの暗号解読は十分可能であったが、ドイツとの戦争が差し迫っている中、ポーランド側には54台のボンバと54枚のジガルスキ・シートを追加制作し運用するために割く時間も予算も人員も足りなかった。既にドイツの独裁者であったヒトラーはポーランドへの強硬的な発言を強めており、ポーランドでは危機感が募るばかりで、ドイツが侵攻してくればポーランド側が独自に国土防衛を行いながらボンバを用いた新エニグマ解読作戦を継続することは考えられなかった。のちにレイェフスキはこう述べている:
もはやボンバの改良や人員の強化は開戦に間に合わないと悟ったランゲル少佐は、やむなくイギリス・フランスの情報担当官を緊急でワルシャワに招き、"解読不可能"とされていたエニグマ解読の成果(bombe等)を披露し、旧式とはなっていたがドイツ軍用エニグマのレプリカを送呈した。その結果イギリスの政府暗号学校 (GC&CS) のアラン・チューリングが、1939年秋には電動式の暗号解読機「ボンブ」の設計を行った。ポーランドのレイェフスキ・ボンバがエニグマ解読専用の設計であったのに対し、このイギリスのチューリング・ボンブはいわゆるクリブ方式の暗号一般に対応できるよう設計された。そのためには大西洋上のドイツの気象観測船を奇襲により捕獲したり、損傷して自沈のために浮上したUボートを捕獲したりしてエニグマの実物や暗号書を手に入れることが不可欠だった。
イギリスの諜報機関内で解読作業をしたグループはUltra(ウルトラ)と呼ばれ、解読情報はUltra情報と呼ばれた。Ultraの作業は戦時中はもちろん戦後も極秘とされ、1974年にその内実を記した書籍が出版される[1]まで世間に知られる事は無かった。そのためチューリングら関与した科学者は戦後にその功績に見合った評価や待遇を受けられず不遇の日々を送る事となった。
エニグマ解読には5つの方法、そしてモチベーションが必要とされた。どれもが重要な役割を果たし、タイムリーな解読のために相互に補完した。
学理的な解読[編集]
群論によるローター配線解析の成功。これは解読者に数学よりも語学のセンスを要求したイギリスの方針を転換させた。
機械による解読[編集]
アラン・チューリングが開発した多数の暗号解読機「ボンベ (Bombe)」による総当り攻撃。
スパイや捕獲による暗号機(書)の入手[編集]
単に解読が可能になったのみならず、捕獲できなかった部分に対しての解読が容易になった。
運用する人間の心理を突いた解読[編集]
- 思いついた文字やキーボードの並びから、開始符を決める悪癖。
- 規約更新直後のローター開始位置に無意識の偏りがあること("Herivel tip"と呼ばれる)。
- ローターを入れ替えする際に前回と同じ位置に同じローターを避ける心理。
- ドイツ軍は各メッセージを一時的な鍵で暗号化し、その鍵を日鍵と呼ばれる一日変更されない鍵で暗号化してメッセージと共に送信していたが、初期は間違いを避けるため送信する鍵を反復していたこと。
交信解析[編集]
無線コールサインを解析し、送信・受信者や重要度、内容までも推定すること。クリブが最大限に活用された。
解読のきっかけとなった「モチベーション」[編集]
フランス情報部のギュスターヴ・ベルトラン大尉はスパイであるシュミットから以下の情報を受け取った。
- ローターI,II,IIIの配列
- 各ローターに装着するアルファベットリングの位置。
- 共通鍵用のローター開始位置
- プラグボード配線
ベルトラン大尉はまず自国の暗号家であるバジェールに入手した情報を見せたが、専門家の返答は「この資料だけでは何も出来ない。エニグマ模造機を作るにはローター配線情報が必須だ」と否定的な意見だった。次に当時友好的であったイギリス情報部のウィルフレッド・ダンダーデイルに話を持ち掛けたが、情報は役に立たないと判断された。最後にベルトラン大尉が相談したのがポーランドであった。解読チームBS-4の幹部ランゲルに面会したところ、ランゲルは積極的な態度を示し「我々は貴方がた(英仏解読者)とは(ドイツに対する恐怖感からの)モチベーションが違います」とコメントした。
64年ぶりの解読[編集]
2006年2月、未解読のままになっていた三つの暗号文の内の一つが、ドイツのアマチュア暗号解読家とインターネット上の仲間による共同プロジェクトM4 Projectによって解読された。M4 Projectは、分散コンピューティングを使用したブルートフォースアタック(総当たり攻撃)によってエニグマ暗号文を解読しようとするプロジェクトで、解読された内容はUボートが発信した「敵を追跡している」という内容のものであった[2][3]。同年3月には2つ目の暗号も解読され、2013年1月には最後の暗号も解読された。
歴史[編集]
- 1918年
- 1923年
- 1926年
- 1928年
- 1930年
- ドイツ陸軍は改良したI型を本格運用。商用D型との主な違いは、
- 反転ローターは固定され、駆動はしない。
- プラグボードの採用。商用型の被解読性にドイツも気付いた。
- ドイツ陸軍は改良したI型を本格運用。商用D型との主な違いは、
- 1931年
- 1932年
- 1934年
- 10月、ドイツ海軍もエニグマ I型を運用開始
- 1935年
- 1936年
- 1月、ローター配列が1か月ごとに更新される(以前は3か月ごと)
- 10月、プラグボードの数が8組に増加して"grill-method"の効率が低下した。対抗策としてプラグボードには影響されない"cyclometer"および"card-catalog"が導入される。共通鍵(日鍵)は僅か12 - 20分で突き止められた。
- 10月、8時間ごとにローター配列が変更されるようになった。
- 1937年
- 11月、反転ローターが更新されてcard-catalogの再構築が必要となった。1年以内に完了して新しい反転ローターに追随できた。
- 1938年
- 9月15日、個別鍵の秘匿方法が変更されてcard-catalogが利用できない。そこでポーランドは2つの対抗策を編み出した。
- "bombe"の構築。card-catalogと同様に全ての文字がプラグボードを通過しないことを利用していたが、より柔軟な運用ができた。bombeが稼動すると個別鍵は2時間で求まった。
- Zygalskiが"perforated-sheets"を考案。これもプラグボードの影響を受けないが、シート作成に時間がかかり38年末になっても1/3しか完成しなかった。
- 12月、ドイツ陸軍がローターの種類を3個から5個にする。Rejewskiが追加されたローター配線も復元する。
- 9月15日、個別鍵の秘匿方法が変更されてcard-catalogが利用できない。そこでポーランドは2つの対抗策を編み出した。
- 1939年
- 1月1日、プラグボードが10組に増え、bombeの効率が低下した。ローター配列の規約数も増加しており、ポーランド独力ではタイムリーな解読は維持できない。
- 7月24日、ポーランドの解読成果が英仏に提供される。
- 8月16日、ポーランド製エニグマ模造機がロンドンに。
- 9月1日、ドイツがポーランドに侵攻、英仏は宣戦布告。
- イギリスがperforated-sheetsを作成開始(60×26=1560枚)、仏に逃れていたポーランド解読者に提供されると日鍵の探索が再開された。解読には70 - 100通の電文が必要だった。しかし翌年には個別鍵秘匿方法が変更されてperforated-sheetsも役立たずになる。
- 1940年
- 1941年
- 1月、アフリカ戦線での空軍鍵システムの解読に成功。
- 3月、ドイツ哨戒船Krebから捕獲した文書により3 - 5月分の海軍Home Water鍵を入手、この鍵はUボートも使用していた。
- 6月、U-110と気象観測船Münchenから1か月分の鍵を捕獲。
- 6月、東部戦線の陸軍鍵システムの解読に成功。
- 7月、気象観測船Lauenburgから1か月分の鍵を捕獲。
- 8月、海軍Home Water鍵(Uボート含む)を捕獲暗号鍵無しでも36時間以内に解読可能となる。これは6・7月の捕獲鍵がヒントになる。
- 10月、Uボート専用鍵システム (TRITON) が12 - 120時間で解読可能。
- 12月、アプヴェーア(国防軍情報部、カナリス提督)鍵システムの解読に成功。1944年まで追随した。
- 1942年
- 1月、空軍の鍵システムであるFliegerkorps IXとFliegerkorps Xの解読に成功。
- 1月、新しい海軍気象通報用鍵システムが採用されるが、クリブから解読可能となる。
- 2月、Uボートが4個ローターのエニグマ暗号機を採用 (SHARK)。これにてGC&CSでの対Uボート解読は振り出しに戻る。
- 4月、アフリカ戦線で空地連絡用鍵の解読に成功。解読は1943年9月まで追随。
- 10月、U-559から新しい海軍気象通報用鍵を捕獲。
- 10月13日、第一次遣独潜水艦伊号第三〇潜水艦がドイツからエニグマ50台を持ち帰ったが、インド洋における日独海軍の協同作戦用かこのうち10台をシンガポールで陸揚げした後、出航時に同艦は触雷沈没した。
- 11月、連合軍アフリカ侵攻。
- 12月、Uボート用鍵 (SHARK) の解読成功。気象通報用鍵がクリブとなる。解読には8日かかったが、月末には12時間に短縮した。
- 1943年
- 1月、SHARK解読に遅れ。いくつかは戦術的価値のあるうちに解読。
- 3月、90個のSHARK鍵を112日間で解読。
- 8月、SHARK解読が加速する。
- 1944年
- 1945年
- 5月、ドイツ降伏
余談[編集]
イギリスが暗号を解読するようになると「ドイツ軍の指揮官が自分達への命令を確認するため、イギリスに問い合わせた」というジョークすら生まれた[4]。
◎日本の機械式暗号
日本の機械式暗号(にほんのきかいしきあんごう)は、戦前・戦中の日本で開発・運用されていた機械式暗号について解説する。
暗号機の名称[編集]
日本での名称[編集]
日本の陸軍と海軍は暗号機を独自に設計開発運用し、次のとおりに制式名をつけた。陸海軍で偶然に制式年が重なると同じ名称の暗号機が現れる(とくに“九七式 - ”と呼ばれる暗号機は5型式ある)。
- 出力がタイプライター形式の暗号機
- 制式年(皇紀)下2桁+“式印字機”
- 出力がランプボード形式の暗号機
- 制式年下2桁+“式換字機”
- 手動式のストリップ暗号装置
- 制式年下2桁+“式換字盤”
外務省は海軍から技術供与を受けてはいたが、「暗号機○型」の名称を独自に採用していた。
日本の外務省および陸海軍が戦前・戦中にかけて使用した暗号機を示す。〔 〕内に、米陸軍によるコードネームを示す。
外務省[編集]
海軍[編集]
- 九一式印字機(武官用)〔オレンジ暗号〕
- 三式換字機〔グリーン暗号〕
- 九七式印字機一・二型(艦載用)〔ジェイド暗号〕
- 九七式印字機三型(武官用)〔コーラル暗号〕
- 三式細棒式換字盤(三式SB盤とも呼ぶ)、ストリップ式暗号である。
- 制式年不明の印字機
陸軍[編集]
- 九二式印字機
- 九七式印字機(海軍・外務省の九七式シリーズとは全く異なる設計。米コードネームは不明)
- 一式一号印字機
- 九七式の改良型で仮名および数字を打鍵して二数字に暗号化する。乱数作成用に全軍に配布し1945年8月1日に使用を開始。フィリピンのバギオで捕獲され、米陸軍に"Green machine"と呼ばれる。
- 自動印刷無線電信機
- 電気試験所の石川技師が開発したオンライン型テレタイプ暗号機。ロータリーラインスイッチによりマークとスペース符号電流を不規則に変化させる。昭和19年に完成したが、資材不足により実用化されなかった。
日本・ドイツ海軍[編集]
- チルピッツ: 日独海軍共同通信用に使用していたエニグマ暗号機。ドイツに派遣された伊号潜水艦が使用した。独側名は"TIRPITZ"。米海軍には"Opal machine", "JN-18", "T-Enigma"と呼ばれた。プラグボードの無い4ロータータイプである。
アメリカ合衆国陸軍での名称[編集]
米陸軍は日本の機械式暗号に対して虹の色に由来するコードネームを付けていたが、後には宝石に由来するコードネームを採用した。また米海軍が陸軍コードネームを利用する事もある。
- レッド暗号,Red: 外務省用の暗号機A型(通称:九一式欧文印字機)
- オレンジ暗号,Orange: 海軍武官用の九一式印字機
- グリーン暗号,Green: 三式換字機(注意、捕獲した陸軍の一式一号印字機にもGreen machineと命名している)
- パープル暗号,Purple: 外務省用の暗号機B型(通称:九七式欧文印字機)
- コーラル暗号,Coral: 海軍武官用の九七式印字機三型
- ジェイド暗号,Jade: 海軍艦艇用の九七式印字機一・二型
- サファイア暗号,Sapphire: 米海軍では"Japanese Model 3 cipher machine","JN-73"と呼ばれるもので、三式換字機と同一の可能性がある。
- オパール暗号, Opal: 日独海軍共同作戦用のエニグマ暗号機
米側コードネームが確認されていない暗号もいくつかある。またコーラル、ジェイド、サファイアおよびオパール暗号についてメイズ暗号(Maze、迷路)の総称コードネームが付けられていた。
アメリカ合衆国海軍での名称[編集]
米海軍も独自にコードネームをつけて攻略を試みた。
- IKA-machine: 文の区切りに"IKA"が挿入されたのでこの名がついた。
- M-1: 1933年から約4年使用された仮名用暗号機で、終戦前に朝鮮の羅津で捕獲されていた。これは海軍技術研究所が製作した「九一式印字機一型」で、九七式印字機一型の前世代暗号機に相当する。
- M-2: M-1と並行して海軍武官が使用した欧文用暗号機。
- M-3 (A-machine): 外務省が使用。陸軍のレッド暗号に相当する。
- M-4: 詳細不明
- M-5 (B-Machine): 陸軍のパープル暗号に相当。
- M-8: オパール暗号の模造機
- M-9: オパール暗号の模造機のハンディタイプ。
暗号の分類[編集]
各暗号機を換字原理で分類した表を示す。
ディスク (スライド式) |
ローター (鼓胴式) |
ロータリーラインスイッチ (多換字表式) |
ストリップ | |
---|---|---|---|---|
外務省 | 暗号機A型 | 暗号機B型 | ||
海軍 | 九一式印字機一型 九一式印字機二型 九一式印字機三型 |
三式換字機 | 九七式印字機一型 九七式印字機二型 九七式印字機三型 |
三式SB盤 |
陸軍 | 九二式印字機 九七式印字機 一式一号印字機 |
自動印刷無線電信機 | ||
日独海軍 | チルピッツ |
解読を試みた国[編集]
- アメリカ
- イギリス
- レッド暗号は理論解読できたが、パープル暗号はアメリカの技術供与に頼る。
- ドイツ
- レッド暗号は理論解読できたが、パープル暗号は失敗。
- ソ連
- レッド暗号はモスクワ大使館の暗号係をリクルートすることで解読。パープル暗号は不明。
海軍・外務省暗号機[編集]
外務省の機械式暗号の歴史[編集]
外務省における機械式暗号の歴史は、同じ内容の電文を新旧の暗号で電信するというミスを繰り返した歴史である。旧暗号の解読によって原文が判明したので、新暗号に対して暗号文と原文との対照をする解読が可能になった。
- 1921年
- 1928年
- ロンドン軍縮会議に備え、海軍では機械暗号化計画を立てる。暗号機の試作と製造は元海軍大尉である平尾誠一が経営する工場で行われた。
- 1930年
- 1931年
- 1932年
- 1934年
- 英国がレッド暗号の解読に成功。
- 1935年
- 海軍技術研究所が次世代暗号機の設計を開始。設計主任は田辺一雄。開発生産は海軍技術研究所電気研究部六課内で行った。関係者は特別バッジを胸につけ、作業場には特別警備の守衛を配置、出入り口や窓には警報装置を設けた。米陸軍がレッド暗号の解読に着手。英国は"J machine"と呼ばれるレッドの模造機を作成する。
- 1936年
- 米陸軍がレッド暗号の模造機を完成。
- 1937年
- 1938年
- Pers Zはレッドがクリハ式と似ている事に気付く。模造機は8月に完成し9月には開始位置符号も解明。
- 1939年
- 1940年
- 9月、パープル暗号の解読作業が転換期を迎える。
- 1941年
- 1943年
- 11月、ベルリン→東京: フランス戦線の視察報告が解読される(ノルマンディー上陸作戦に貢献。)
- 1944年
- 8月、ベルリン→東京: 大島大使とアルベルト・シュペーアの軍需生産に関する会談報告が解読される。
- 秋頃、陸軍参謀本部・暗号班の釜賀一夫少佐が九七式欧文印字機について学理検討を行った結果、極めて危険と判断する。
- 1945年
研究と特許[編集]
- 海軍用および外務省から受託された暗号機の開発、製造、改造は海軍技術研究所の電気研究部が一括担当し、修理は海軍工廠が担当した。
- 海軍技術研究所で発行された田辺、鈴木技師らの報告論文は、その所在が不明である。
- 欧文タイプライター式暗号機
- 欧文タイプライターを利用した第一回試作品で、動力には蓄音機に用いるゼンマイを利用した。研究報告には「欧文タイプライター式暗号機試製研究報告」、田辺、昭和4年6月がある。
- 試製電気式暗号機
- 昭和5年に完成。欧文タイプライター式暗号器の改良型。動力をゼンマイから電磁石に変更した。
- 暗号構成器
- 昭和5年に完成。邦文タイプライターにおいて一字毎に活字を拾う位置を変更する機構。秘密特許「活字選択式暗号装置」、特許番号962060号を昭和7年に取得した。
- 羅馬字式暗号器(欧文タイプライター式)
- 試製電気式暗号機の改良型で、昭和7年の国際連盟主催のジュネーブ軍縮会議用に計24台を製造。外務省および陸海軍が使用した。研究報告には「羅馬字暗号機研究報告」、田辺、昭和7年3月がある。
- 九一式印字機(欧文タイプライター式暗号機の改名)
- 海軍に制式採用された暗号機で昭和7年に製造開始。陸上部隊用の一型は邦文タイプ。二型も邦文だが、装置を3分割して動揺対策を施すことで小型艦船用とした。三型は海外で使用する欧文タイプで海外電報料金の低減を計るために二重式(母音と子音を分離して換字する機構)とした(レッド暗号の安全性の項目を参照)。研究報告には「九一式印字機I型実験報告」、田辺・鈴木、昭和7年7月がある。
製造と修理[編集]
- 昭和8年度(1933年度)
- (製造)技術研究所は補助艦艇および艦船改装用に印字機を147組製造。
- (修理)呉工廠は「長良」の九一式印字機の上段マグネットを3件、「由良」の九一式印字機二型を4件。
- (受託)技術研究所は外務省から「欧文暗号機」を製造受託。
- 昭和9年度
- (製造)技術研究所は補助艦艇用に九一式印字機二型を4組、九一式印字機小型艦艇用を8組、一般用に九一式印字機三型改一を4組、補助艦艇改装用に九一式印字機二型改一を3組製造。
- (修理)呉工廠電気部は「那珂」の九一式印字機、「由良」の九一式印字機一型を各修理。
- (受託)技術研究所は外務省から暗号機部分品を12組、暗号機を15組、九一式印字機二型A号を6組受託製造。
- 昭和10年度
- (製造)技術研究所は一般用に九一式印字機改二型を4組、九一式印字機二型改一を0.8組製造。
- (修理)横須賀工廠は「赤城」の九一式印字機を修理。
- (修理)呉工廠は呉電信所の九一式印字機一型、「多摩」の九一式印字機二型を修理。
- (装備)呉工廠は「磐手」と「八雲」に九一式印字機二型を装備。
- (受託)技術研究所は外務省から暗号機改造と変更装置製造を受託。
- 昭和11年度
- (修理)横須賀工廠は「長門」、「山城」および「鳥海」の九一式印字機二型、「青葉」の九一式印字機を修理。
- (受託)技術研究所は外務省から暗号機改造、整流器、変更器および暗号機改造を受託。
- 昭和12年度
昭和天皇の行幸[編集]
昭和6年10月21日に昭和天皇が海軍技術研究所を行幸し、暗号機も天覧視察した。その際の模様が「昭和六年、行幸関係、電気研究部」に記されている。
- 「これは暗号翻訳機であります。秘密を要する重要な通信を致します時にはその符号は暗号を用いなければなりませぬ。然るに従来の方法は一々暗号書によって文句を作り、受けたものは又暗号書によって翻訳しなければならないのでありまして、これには非常に時間と労力を要します。この如き方法は数多くこれらを受信しまして対照して組み合わせますと段々とその暗号は敵に覚られるのであります。この暗号機は昨年のロンドン軍縮会議の少し前に当所にて考案致しまして、非常に有効に使用されたものであります。これによりますと単に普通文を右のタイプライターに依って打ちますと電気的装置によりまして極めて複雑なる組み合わせによって暗号となり左のタイプライターに印字として現れます。又受けたるものは受けた通りの暗号文を右のタイプライターに打ちますと左のタイプライターに翻訳されて元の文句が表れるのでありまして、暗号を解読さるる心配なく且つ極めて迅速に秘密文を電送する事が出来ます」と説明された。
- 展覧された暗号機は「最近改良したもの」と「最初製作したもの」の2組で、「ダイニホンテイコク」を暗号化し翻訳した。
- 具体的な暗号機の種類は不明であるが、九一式印字機一型もしくは二型であると思われる。
陸軍暗号機[編集]
研究と特許[編集]
昭和20年当時、第五陸軍技術研究所では「暗号機及暗号解読機ノ研究」として民間研究者を研究嘱託とした(括弧内は嘱託任命年)
- 東京工大: 渡辺孫一郎(昭和18年)
- 東北帝大: 泉信一(昭和18年)、岡田幸雄(昭和18年)
- 名古屋帝大: 黒田成勝(昭和18年)、中山正(昭和19年)、伊藤清(昭和19年)
- 東京芝浦電気株式会社通信機製造課: 小宮勇蔵(昭和18年)
- 三菱重工株式会社: 木暮清雄(昭和13年)
- 日本タイプライター株式会社: 針生清武(昭和15年)
参考文献[編集]
閲覧できる施設を参考に示す。【国会】: 国立国会図書館、【昭和】: 昭和館 図書室、【偕行】: 靖国神社 靖国偕行文庫、【アジア】: アジア歴史資料センター(オンライン閲覧可能)
海軍・外務省暗号機[編集]
- 別冊数理科学 暗号、サイエンス社、1982年、「米国における日本機械暗号解読 その経緯と理論的考察」、加藤 正隆
- Machine Cryptography and Modern Cryptanalysis, Cipher A, Deavours, Louis Kruh, ARTECH HOUSE、1985
- The Story of Magic - memoirs of an american cryptologic pioneer, Frank B. Rowlett, Aegean Park Press, 1998
- BIG MACHINES, Stephen J. Kelley, Aegean Park Press, 2001
- CRYPTOLOGIA Vol. XXVII January 2003, "PURPLE revealed: Simulation and computer-aided Cryptanalysis of ANGOOKI TAIPU B", Wes Freeman et al
- ながた暗号塾入門、長田順行、朝日新聞社、1988年
- 海軍史研究 第2号(平成4年3月)、「海軍暗号機と暗号関連事項について」、山本正治 【昭和】
- 海軍省電信課、「倫敦海軍会議一件 暗号ニ関スル海軍省意見」、伊藤利三郎、昭和5年 【アジア】
- 海軍作戦通信史、警備隊術科学校、昭和28年 【昭和】
- 新高山登レ一二〇八、宮内寒彌、六興出版、昭和50年 【国会】
- 北千島海軍部隊史、「暗号印字機と細棒式換字盤」、石上覚治、1985年 【昭和】
- 日米開戦時における日本外交暗号の検証、原勝洋、ゆまに書房、2005年
- 日本無線史第10巻「海軍無線史」、電波監理委員会、1951年 【昭和】
- 兵どもの夢の跡(日本海軍エレクトロニクス開発の歴史)、田丸直吉、1978年 【昭和】
- 竜宮紀行、田丸直吉、1977年 【昭和】
- 電気研究部沿革概要、海軍技術研究所電気研究部、昭和8年 【昭和】
- 行幸関係、海軍技術研究所電気研究部、昭和6年 【昭和】
- 極秘版 海軍省年報、海軍省、昭和8-11年度 【昭和】
- 海軍制度沿革 巻15、海軍省 【昭和】
- Computer Security and Cryptography, Alan G. Konheim, Wiley-Interscience, 2007
陸軍暗号機[編集]
- 通信戦の回顧と通信戦施策に関する一考察、仲野好雄、昭和30年 【偕行】
- 日本無線史第9巻、「陸軍無線史」、電波監理委員会、1951年 【国会】
- 昭和14年 陸機密大日記 第2冊: 軍事機密受第四四〇号 陸軍省兵器局機械課 九七式印字機取扱法配賦ノ件 【アジア】
- 昭和15年 陸機密大日記 第3冊: 軍事機密受第五一七号 陸軍技術本部 通信器材九七式印字機假制式制定ノ件 【アジア】
- 昭和15年 密大日記 第15冊: 軍事機密受第八一六号 機械課 九二式印字機処理ニ関スル件 【アジア】
日独海軍共用暗号機[編集]
- TIRPITZ and the Japanese-German Naval War Communication Agreement, Weierud, Frode, NCVA Cryptolog, Corvallis, Oregon; Summer, 1999, Vol. 20, No.3 [1]
その他の暗号[編集]
太平洋戦争中に米英軍は日本陸海軍等の暗号についてもコードネームを付けて解読を試みていた。これらは機械式暗号とは限らないが、ここに挙げておく。
日本陸軍[編集]
陸軍は各暗号書の識別符(4桁数字)を1944年8月までは秘匿せずに電文冒頭に付けていた。連合軍はその識別符をそのままコードネームに利用していた。
陸軍暗号書[編集]
- 陸軍暗号書は1943年6月に四号、1945年に五号に切り替えられた。
- 全暗号区で共通の7890を使用し、さらに各暗号区では異なる特別計算表を使用して識別符を使い分けた。
- 1943年9月に7890と6666が同じ内容の電文を各特別計算表で組み立てたのを米国が発見、陸軍暗号書四号の復元作業が始まったが、年内までには翻訳できるレベルに達しなかった。
- 1944年1月に東部ニューギニアのシオで陸軍暗号書四号や乱数表がオーストラリア軍に捕獲される事故が発生。これは第20師団が暗号書を処分する際、焼却する代わりに箱ごと沼地に沈めていた為である。しかも日本側では暗号書は焼却されたと誤って報告されていた。
- この捕獲暗号書により7890および2345、5555、6666、7777は1943年11月 - 44年3月の間は容易に翻訳できるようになった。
- 2345
- Army Ordnance System Code No.4
- 5555
- Army North Pacific System Code (Southern Army in Malaya Code Area)
- 6666
- Army Old Philippines System Code (8th Area Army, H.Q. at Rabaul in New Britain Code Area)
- 7777
- Army South-west Pacific System Code (2nd Area Army in New Guinea Code Area)
- 7890
- Army General Administrative Code (General Area)
通信暗号書[編集]
- 4321
- Communications General Purpose Code (18th Army in New Guinea Code Area)、通信暗号書二号
- 6543
- Communications General Purpose Code (Southern Army in Malaya Code Area)、通信暗号書二号
- 7654
- Communications General Purpose Code (8th Area Army in New Britain Code Area)、通信暗号書二号
船舶暗号書[編集]
4桁の暗号書を二次暗号化したもので、米軍が理論解読できた初めての主用暗号である。
- 2468
- Army Water Transport Code、船舶暗号書二号、
航空暗号書[編集]
- 3366
- Army Air Force General Purpose Code、航空暗号書三号、上級航空部隊用
- 6633
- ビルマ戦域で使用された3366、航空暗号書三号。4桁数字の二冊制コードブックで各飛行戦隊の位置、人事、稼動状況が判明。
航空保安暗号書[編集]
- 3636
- 航空保安暗号書一号
憲兵暗号書[編集]
4桁識別符で詳細不明の暗号書[編集]
- 1234
- Research hindered by lack of traffic
- 1357
- Pad system unsolvable
- 4680
- Army Water Transport Code?
- 5678
- ATRW system?
- 8765
- Communications General Purpose Code?
空地連絡換字表[編集]
- Air-to-ground
- 空地連絡換字表一号
- BULBUL
- Air-to-ground、空地連絡換字表二号、ビルマ戦域で航空路部が使用。補充機の空輸予定が判明。
武官用暗号書[編集]
- JMA
- 陸軍武官用
その他[編集]
- ABC
- 下級航空部隊用。気象、敵機情報、到着予定時刻の通報に使用。3桁数字codeで乱数で二次暗号化。ABCとはA+B=Cに由来し、乱数開始位置が"52"の場合、5+2=7のチェックサムで"527"と送信した。
- KAKAKA
- 野戦用コードで鍵数字で二次暗号化。ニューギニア地域の大隊レベルで使用。1943年頃解読。3桁数字で例えば"232”が"カ"で"426"が"ヨリ"を示す。KAHKAHKAH systemとも呼ばれる
日本海軍[編集]
[編集]
JNナンバーは通信系統を間違って命名され、後にキャンセルないし分割、統合、再ナンバリングされる事がある
- JN-1
- YO-4 Type, 4-kana-YO separetor, 1940年
- JN-2
- China Fleet Maneuvering Ciphers, 4-kana-period separetor, 1940年
- JN-3
- China Fleet Intelligence Ciphers, 4-kana-nigori separator, 1939年
- JN-4
- Oparation Code, 4-kana-nigori separator, 1942年
- JN-5
- Auxiliary Ship Cipher, 9-character-YO separator, 1940年 - 1941年
- JN-6
- South China Army/Navy Liaison Cipher, 9-character-period separator, 1940年
- JN-7
- Maneuvering Code for Umpire Use, 3-kana-TO separator, 1940年
- JN-8
- TO-4 Type, 4-kana-TO separator, 1940年
- JN-9
- Plain Enginnering Reports, numeral-parenthesis-period, 1942年
- JN-10
- 誤ってSignals in the form 4 TUNA from a vocabularyとされたが、後にキャンセルされた。
- JN-11
- Auxiliary Fleet System, Naval General Purpose System, 4-numeral system
- JN-12
- Call List Pencil Entries
- JN-13
- Transposed Plain Language, 9-kana-period separetor, 1941年
- JN-14
- Operational Codes, 9-kana-TI separetor
- JN-15
- Ship Movement Code, 9-kana-nigori separator
- JN-16
- Submarine Operation System, 9-kana-period separator
- JN-17
- Submarine Code, 4-kana-nigori separator, 1941年
- JN-18
- Japanese-German Naval Machine Cipher
- JN-19
- Intra-Area Naval System, 4-numeral system
- JN-20
- Minor General Purpose System
- JN-21
- Small Vessel Contact Codes, 3-kana-nigori separator system, 1940年6月6日 - ?
- JN-22
- Merchant/Navy Liaison System, 4-numeral system, 1941年
- JN-23
- Personal System, 9-kana-period separator
- JN-24
- Auxiliary Ship Cipher No.3, 1939年
- JN-25
- AN (Admin. Numeral) Code & Cipher, Fleet Genaral Purpuse System, 5-numeral system
- 25A, AN Code, 1939年6月1日 - 1940年11月30日
- 25A-1, AN Cipher No.1, 1939年6月1日 - 1939年8月31日
- 25A-2, AN Cipher No.2, 1939年9月1日 - 1939年11月30日
- 25A-5, AN Cipher No.5, 1940年10月1日 - 1941年1月31日
- 25B, AN-1 Code, 1940年12月1日 - 1942年5月27日
- 25B-5, AN Cipher No.5, 1940年10月1日 - 1941年1月31日
- 25B-6, AN-1 Cipher No.1, 1941年2月1日 - 1941年7月31日
- 25B-7, AN-1 Cipher No.2 ,1941年8月1日 - 1941年12月4日
- JN-26
- Auxiliary Ship Cipher, 9-kana-NA separator
- JN-27
- Weather summaries for ships, 1941年
- JN-28
- Rabaul Area Aircraft Weather system, 4-kana-nigori separator
- JN-29
- R.I. Data Reporting System, 5-numeral system
- JN-30
- Sucide Attak Force Cipher, 4-kana-U separator
- JN-31
- キャンセル
- JN-32
- キャンセル
- JN-33
- WE___WE Emergency Cipher
- JN-34
- All Kana Messages Not Otherwise Classified
- JN-35
- Plain Language, unencrypted traffic
- JN-36
- Shore Weather Reporting System
- JN-37
- Weather Summaries, 1941年 実際はJN-27と同じであった。
- JN-38
- Direction Finder System
- JN-39
- Merchant / Navy 4-numeral (NL) Code & Cipher
- 39, Merchant / Navy 4-numeral (NL) Code, 1941年8月11日 - 1942年8月31日
- 39-1, NL Cipher (1100)(1111), 1941年8月11日 - 1942年8月31日
- JN-40
- Marchant / Navy Liaison Cipher, 4-numeral system
- JN-41
- Postition Reporting System, 4-kana system
- JN-42
- Postition Reporting System, 3-numeral system
- JN-43
- Communication Zone Reports, 1935年
- JN-44
- South Sea Area Defence Joint Use System, 3-numeral system
- JN-45
- KI-9 Type, 9-kana KI separetor, 1941年
- JN-46
- Broadcast Serial Numbers
- JN-47
- Plain Weather Reports, numeral weather system
- JN-48
- East Indies Joint Defence System, 3-numeral system
- JN-49
- Submarine Operation System, 9-character
- JN-50
- Merchant / Navy Liaison System, NL (4-numeral Liaison Code) & Cipher
- 50, NL (4-numeral Liaison Code), 1939年5月1日 - 1941年8月10日
- 50A-1, Additive Cipher, 1939年5月1日 - 1940年4月30日
- 50A-1(1), Additive Cipher, 1939年5月1日 - 1940年9月30日
- 50A-1(2), Special usage of Additive cipher, 1940年5月1日 - 1940年6月30日
- 50A-1(3), Additive Cipher, 1940年10月1日 - 1941年8月10日
- 50A-1(4), Special usage of Additive cipher, 1941年6月23日 - 1941年8月10日
- 50A-2, Additive Cipher, 1939年5月1日 - 1940年5月31日
- 50A-2(1), Roman letter subst. of Additive cipher, 1939年5月1日 - 1940年5月31日
- 50A-2(2), Roman letter subst. of Additive cipher, 1940年6月1日 - 1940年8月31日
- 50A-3, Special rules for trans. & subst. of code groups, 1940年7月1日 - 1940年9月30日
- 50A-4, Special rules for trans. & subst. of code groups, 1940年10月1日 - 1940年12月31日
- 50A-5, Special rules for trans. & subst. of code groups, 1941年1月1日 - 1941年3月31日
- 50A-6, Special rules for trans. & subst. of code groups, 1941年4月1日 - 1941年6月22日
- JN-51
- キャンセル
- JN-52
- Submarine Warning Cipher
- JN-53
- Medical Reports, Kana-numeral
- JN-54
- Auxiliary Ship cipher
- 54A, Auxiliary Ship cipher No.4, 1941年
- 54B, Auxiliary Ship cipher No.5, 1941年10月16日 - ?
- JN-55
- All Mixed Traffic (Including Roman Letter) Not Otherwise Classified
- JN-56
- Drill and Deception Messages
- JN-57
- Wasile Air Base Special Weather Cipher
- JN-58
- Japnaese Army Systems
- JN-59
- キャンセル
- JN-60
- Japanese Naval Attache Systems
- JN-61
- キャンセル JN-160Zとした
- JN-62
- キャンセル JN-39と同じであった
- JN-63
- キャンセル
- JN-64
- Aircraft Cipher, Kana-numeral aircraft system, 1941年
- JN-65
- Message Services
- JN-66
- Circuit Messages
- JN-67
- Korean RNO System, 9-kana-period separator system
- JN-68
- Direction Finding Reports
- JN-69
- Reports on Russian Shipping, 4-numeral system
- JN-70
- All Numeral Traffic Not Otherwise Classified
- JN-71
- キャンセル
- JN-72
- キャンセル JN-50と同じであった
- JN-73
- General Purpose Cipher Device System, 9-kana system, サファイア暗号機?
- JN-74
- Joint Army/Navy System, 4-numeral system, 1939年
- JN-75
- Orange Navy "B" (Admin.) Code & Cipher が1942年にJN-70に移動後 Administrative System、9-kanaとする
- 75, Orange Navy "B" (Admin.) Code, "Red Book", 1925年頃 - 1930年12月1日
- 75-M1, Maneuver Cipher of B Code, 1930年
- JN-76
- Orange Navy "A" (Admin.) Code & Cipher 後にAdministrative Codeとなる
- 76, Orange Navy "A" (Admin.) Code, "Blue Book", 1930年12月1日 - 1938年10月31日
- 76-C1, A-C cipher, 1930年 - 1931年
- 76-S1, A-S Cipher, 1930年 - 1932年
- 76-C2, A-C cipher, 1932年 - 1933年
- 76-S2, A-S Cipher, 1932年 - 1933年
- 76-M1, A-M Cipher, 1932年 - 1935年
- 76-C3, A-C Cipher, 1933年 - 1934年
- 76-S3, A-S Cipher, 1933年 - 1934年
- 76-C4, A-C Cipher, 1934年 - 1935年
- 76-S4, A-S Cipher, 1934年 - 1935年
- 76-C5, A-C Cipher, 1935年 - 1936年
- 76-S5, A-S Cipher, 1935年 - 1936年
- 76-X1, A-WI Cipher, 1935年 - 1936年
- 76-C6, A-C Cipher, 1936年 - 1937年
- 76-S6, A-S Cipher, 1936年 - 1937年
- 76-C7, A-C Cipher, 1937年 - 1938年
- 76-S7, A-S Cipher, 1937年 - 1938年
- 76-C8, A-C Cipher, 1938年
- 76-S8, A-S Cipher, 1938年
- 76-S9, A-S Cipher, 1938年
- JN-77
- Tasogare Code, S-M (Ship Movement Code)
- 77A, Tasogare Code, 1930年 - 1932年
- 77B, S-M (Ship Movement "NI" Code), 1932年7月 - 1939年5月31日
- 77B-1, S-M 6 Cipher, 1932年 - 1938年
- 77C, S-M Code, 1938年2月 - 1939年5月31日
- 77C-1, S-M 6 Cipher, 1938年 - 1939年
- 77C-2, S-M 6 Cipher, 1939年
- JN-78
- Navy Yard Transposition Cipher, 9-character-N separator system
- JN-79
- HE Code & Cipher 後にMateriel (HE) Code
- 79, HE Code, 1935年 - 1939年
- 79C-1, HE-C Cipher, 1935年 - 1936年
- 79S-1, HE-S Cipher, 1935年 - 1936年
- 79C-2, HE-C Cipher, 1936年 - 1937年
- 79S-2, HE-S Cipher, 1936年 - 1937年
- 79C-3, HE-C Cipher, 1937年 - 1938年
- 79S-3, HE-S Cipher, 1937年 - 1938年
- 79C-4, HE-C Cipher, 1938年
- 79S-4, HE-S Cipher, 1936年 - 1937年
- JN-80
- Engineer's Cipher, 9-character system, 1935年
- JN-81
- I (Intell.) Code & Cipher, 後にIntelligence (ONI) system, 9-kana
- 81, I Code, 1932年 - 1935年
- 81-C1, I-C Cipher, 1932年 - 1935年
- 81-S1, I-S Cipher, 1932年 - 1935年
- JN-82
- I (Intell.) Code & Cipher, 後にIntelligence (I) system, 9-kana
- 82, I Code, 1935年5月15日 - 1938年1月15日
- 82-C1, I-C Cipher, 1935年
- 82-S1, I-S Cipher, 1935年
- 82-C2, I-C Cipher, 1935年 - 1936年
- 82-S2, I-S Cipher, 1935年 - 1936年
- 82-C3, I-C Cipher, 1936年
- 82-S3, I-S Cipher, 1936年
- 82-C4, I-C Cipher, 1936年 - 1937年
- 82-S4, I-S Cipher, 1936年 - 1937年
- 82-C5, I-C Cipher, 1937年 - 1938年
- 82-S5, I-S Cipher, 1937年 - 1938年
- JN-83
- I Code & Cipher, Intelligence system, 9-kana
- 83, I Code, 1938年 - 1940年
- 83-C1, I-C Cipher, 1938年
- 83-S1, I-S Cipher, 1938年
- 83-S2, I-S Cipher, 1938年
- JN-84
- Period-4 Landing Force Code, Service Code, Cast code
- 84A, Period-4 Landing Force Code, 1937年 - 1938年
- 84B, Service Code No.2, 1938年 - 1939年
- 84C, Service Code No.2, 1939年
- 84D, Cast Code No.4, 1939年
- JN-85
- Auxiliary Ship Cipher, 9-character-RE separator, 1938年 - 1939年
- JN-86
- Auxiliary Ship Cipher No.2, 9-character-NA separator, 1939年
- JN-87
- General Porpose Strip System
- JN-88
- 永久欠番
- JN-89
- Intelligence Cipher, 4-kana-nigori separator
- JN-90
- Aircraft Cipher, 4-kana-40-sseparator
- JN-91
- Operation (OP) Codes, 1930年 - 1936年
- JN-92
- Tactical (TAC) Codes
- 92A, TAC code, 1934年
- 92B, TAC code, 1934年, 1936年
- JN-93
- SIN System, 1933年 - 1936年 がUmpire System 1942年にとなる
- JN-94
- Aircraft and Position Grid System, YO-3 System, 3-kana-YO separator
- JN-95
- Signal System, SIG-3 System
- JN-95C: YA-3 System
- JN-96
- Signal Vocabulary, S-V Code, cordwords of varying length -ith period
- JN-97
- Exercise System, NO E System, Period-4 System
- 97A, NO E System, 1933年 - 1934年
- 97B, Period-4 System, 1935年
- 97C, Period-4 System, 1936年
- JN-98
- Aircraft Cipher, 9-kana-YO separator
- JN-99A
- BROADCAST System, 9-kana-MU or KE separator,
- JN-100
- Base Defence Force Cipher, BasFor System, 4-character system involving transposition
- JN-101
- Manchukuo Cipher, 9-character-MA separator
- JN-102
- D/F and Tracking Cipher, 4-kana-HO separator
- JN-103
- Abbreviated Radar Contact Reports, kana and numerals, 1944年
- JN-104
- Operations Code, 4-kana-nigori separator
- JN-105
- Air-Ground Liaison Code, additive cipher of a 3-numeral code
- JN-106
- Munda Lookout Special System, 9-kana
- JN-107
- Wake Island Special Cipher, mixed kana and numeral
- JN-108
- Hakodate RNO System, 4-numeral
- JN-109
- Airbase Code, 3-kana-YU separator, 1943年
- JN-110
- Aircraft Code, 3-kana-period separator
- JN-111
- IKA Machine Cipher
- JN-112
- Hydrographic Cipher, 4-character-MU separator
- JN-113
- Isuzu-Consul Cipher, 9-character
- JN-114
- KO-3 Type
- JN-115
- OP-N System, 4-kana
- JN-116
- Nigori-3 Type
- JN-117
- Weather Position Cipherとされ後にキャンセル
- JN-118
- RE-9 Type
- JN-119
- Saipan Cipher, 9-numeral system
- JN-120
- RI-9 Type
- JN-121
- O-9 Type, 9-character, 1943年
- JN-122
- Aircraft Ciphers, 4-kana, 1943年
- JN-123
- MI-9 Type, 9-character, 1943年
- JN-124
- Gunboat Ciphers, 1938年 - 1941年
- JN-125
- Army/Navy Liaison Cipher, 9-character, 1943年
- JN-126
- KU-9 Type, 9-character, 1943年
- JN-127
- N-9 Type, 9-character, 1943年
- JN-128
- RU-9 Type, 9-character, 1943年
- JN-129
- SU-9 Type, 9-character, 1943年
- JN-130
- China Air Force System, 4-kana, 1943年
- 130, China Air Force System
- 130A, C.A.F. Code No.1
- JN-131
- TA-9 Type, 9-character, 1943年
- JN-132
- YA-4 Type, 4-character, 1943年
- JN-133
- 3 Sep-9 Type, 9-character, 1943年
- JN-134
- 7 Sep-4 Type, 4-character-7 separator, 1943年
- JN-135
- Aircraft Cipher, 1943年
- JN-136
- KE-9 Type, 1943年
- JN-137
- RI-9 Type, 1943年
- JN-138
- Auxiliary Materiel Cipher, 4-character-period separator, 1943年
- JN-139
- Intelligence Cipher, 1943年
- JN-140
- Air Station System, 1943年
- JN-141
- M-1 Machine Cipher, 9-character-WA separator, 1942年
- JN-142
- AD (Admin.) Code & Cipher
- 142A, AD Code, 1938年11月1日 - ?
- 142A-1, AD-1 Cipher, 1938年11月1日 - 1939年2月22日
- 142A-2, AD-2 Cipher, 1939年3月1日 - 1939年5月31日
- 142A-3, AD-3 Cipher, 1939年6月1日 - 1939年11月30日
- 142A-4, AD-4 Cipher, 1939年12月1日 - 1940年5月31日
- 142A-5, AD-5 Cipher ,1940年6月1日 - 1940年10月31日
- JN-143
- Intelligence System
- JN-144
- Material (MAT) System
- 144A-1, MAT-1, Secret Cipher of MAT Code, 1939年
- 144A-2, MAT-2, Secret Cipher of MAT Code, 1940年3月1日 - 1940年10月31日
- JN-145
- Aircraft Cipher, 5-character-period separator, 1943年
- JN-146
- Aircraft Weather Code, single-kana, 1943年
- JN-147
- Minor Operations and Intelligence Codes
- JN-148
- Plain Language D/F Report
- JN-149
- Okinawa Defence Force System, 4-numeral, 1943年
- JN-150
- Defence Force Cipher, 9-character-YU separator, 1942年
- JN-151
- Submarine Operations Cipher, 9-kana-period separator, 1942年
- JN-152
- Navigation Warning Cipher, solid lines of kana, numerals, dashes and periods, 1945年
- JN-153
- Yangtze Special Cipher, 9-kana system, 1944年
- JN-154
- Yangtze Hydrographic Reports, 7-numeral-period separator, 1943年
- JN-155
- Airbase Communication Code, 3-kana-nigori separator, 1945年
- JN-156
- Postion Reports, kana-and-numeral, 1942年
- JN-157
- Navy Cipher Machine (JADE Machine), 1943年
- JN-158
- Kurile Island Special Cipher, 1943年
- JN-159
- Kurile Island Logistics, 9-kana-HO separator, 1943年
- JN-160
- Contact Codes, 4-kana-nigori separator, 1942年
- JN-161
- Five-letter Cipher, polyalphabetic subustitution cipher, 1942年
- JN-163
- Abbreviated Contact Code, 1943年
- JN-164
- Aircraft Code
- JN-165
- Aircraft code, 3-kana-YO separator, 1942年
- JN-166
- Contact Code, 2-kana and 4-kana code, 1943年
- JN-167
- Marchant/Navy Liaison Cipher
- JN-168
- Minor Code, 4-kana-nigori separator, 1943年
- JN-169
- Kurile Island Logistics, 9-kana, 1942年
- JN-170
- Patrol Boat Cipher, 1943年
- JN-171
- German Traffic-Relayed by Japanese, 1943年
- JN-172
- Southwest Area System, 1944年
- JN-173
- Service Cipher, 1943年
- JN-174
- Air Patrol Cipher, 4-character, 1943年
- JN-175
- Advance Base Cipher. 1942年
- JN-176
- Patrol Boat Weather System, 1943年
- JN-177
- Communication Office Cipher, 9-kana, 1942年
- JN-178
- Emergency Cipher, 4-kana-nigori separator, 1944年
- JN-179
- Gunboat System, 9-kana, 1942年
- JN-180
- Honshuu Shipping Control, 1943年
- JN-181
- Italian Traffic - Relayed by Japanese, 1943年
- JN-182
- Routine Aircraft Reports, 3-kana-KA separator, 1945年
- JN-183
- Auxiliary Shipping Reports and Warings, 1945年
- JN-184
- Transport Plane Movements Cipher, 1943年
- JN-185
- Aircraft Code, 3-kana, 1943年
- JN-186
- Water Logistics System, kana-punctuation, 1945年
- JN-187
- Fishing Boat Cipher, kana-numeral, 1943年
- JN-188
- Eighth Base Force Special System, 1944年
- JN-189
- Commercial Ciphers, kana-numeral, 1944年
- JN-190
- Cinkai-Maizuru System, 5-kana, 1944年
- JN-191
- Thirtieth Base Force Ciphers, 9-kana, 1945年
- JN-192
- Thirty-Third Special Base Force Cipher, 9-character-period separator, 1944年
- JN-193
- New Guinea Area Cipher, 9-kana-nigori separator, 1944年
- JN-194
- Midget Submarine Ciphers, kana-punctuation, 1945年
- JN-195
- Marshall Island Lookout Cipher, 4-kana-nigori separator, 1944年
- JN-196
- South Philippine Force Cipher, 9-character-period separator, 1944年
- JN-197
- Ooshima Defence Force System, 9-kana-period separator, 1944年
- JN-198
- Sumatra Area Base Force System, 9-kana-period separator, 1944年
- JN-199
- Northeastern Area Contact System, 3-kana or variable, 1944年
- JN-200
- Philippine Lookout Contact Reports, numeral, 1944年
- JN-201
- China Area System, 4-numeral, 1944年
- JN-202
- Joint Ground Liaison System, kana, 1945年
- JN-203
- East Indies Area Contact Reports, mixed kana and numeral, 1944年
- JN-204
- Minor Transposition Ciphers, 不明, 1945年
- JN-204A
- Kure Naval District Materiel Cipher, 不明, 1945年
- JN-204B
- Kure Arrival and Departure Cipher, 不明,1945年
- JN-204C
- Empire Area Minor Operations Cipher, kana, 1945年
- JN-204D
- Kure Naval District Materiel Cipher, solid lines of twenty characters, 1945年
- JN-204E
- Twenty-Third Special Base Force Cipher, 9-kana-RE separator, 1945年
- JN-204F
- Balikpapan Cipher, 9-kana-nigori separator, 1945年
- JN-204G
- Minor Materiel Cipher-Sasebo Area, 9-kana-period separator, 1945年
- JN-204H
- Ponape Cipher, solid lines of twenty characters, 1945年
- JN-204I
- Yangtze Area Minor Cipher, 9-kana-HA separator, 1945年
- JN-204J
- Yangtze Area Special Base Force Minor Cipher, solid lines of twenty characters, 1945年
[編集]
- JNA-10
- 詳細不明
- JNA-12
- 詳細不明
- JNA-13
- 詳細不明
- JNA-14
- 詳細不明
- JNA-20
- CORAL
その他[編集]
- K23
- 無線方向探知報告用
- 555
- 人名用
その他の日本政府機関[編集]
- GEAM
- Greater East Asia ministry, 大東亜省用。当初は米生産高の連絡用だったが、後には政治的・軍事的内容も流れていた。換字・転置の混合式。
- J19
- 領事館用。J18の後継として1941年8月に使用開始。
何を物語っているのか、不明だが。(唯、祖母は、M42.11.03 生誕 , 私は、S42.05.03 生誕)は、現実ですので。
前頭葉のど真ん中に先日ほどの片頭痛ではないにせよ、銃弾を一発、浴びた、ゾンビのような心情がするのは・・・
日本国憲法第九条の是是非非
正しいことは正しいこととし、悪いことは悪いことと、そのまま認めること。 私情を交えず、公正に善悪を判断すること。 「是」は、正しいこと。 「非」は、正しくないこと。
を日本国憲法は国民の権利と義務を保障した現憲法には相違ないので・・・その代表の一人かもしれません。
令和五年十一月十四日 現在、日本の暗号とは❓
分からないというより、国家機密、企業機密なのであろう・・・