徒然なる儘に ・・・ ④

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

<産経抄>自民党の派閥解消 旧民主党の「民主集中制」へ向かうのか 2024/2/3 05:00

自民党内の複数派閥が解散する意向を受け記者団の取材に応じる岸田文雄首相

1月31日付の小紙政治面に「自民『民主党化』招く懸念」との見出しの記事が載っていた。派閥解消によって、自分の意見は政府や党に伝わっているという納得感が薄まり、各議員が好き勝手に振る舞う民主党の「決められない政治」の再来となりかねないという視点が紹介されている。なるほどそういう可能性もあるだろう。

▼ただ、抄子は派閥という圧力団体が消えるとむしろ、岸田文雄首相(党総裁)による独裁体制が生まれはしないかと危惧する。派閥の調整機能が失われれば、個々の議員は直接、首相の顔色をうかがい、その指示・要請に従うしかない。かつての「安倍(晋三首相)1強」どころではない「岸田1強」時代が到来か

民主党政権は平成21年9月の発足直後、小沢一郎幹事長名で党の政策調査会の機能は全て政府に移すとして、外交・安全保障、文教など政策部門ごとに開かれていた部門会議を廃止した。議員立法も禁止した。

▼また、国会議員から官僚への陳情を禁じ、地方自治体などの陳情は都道府県連で受け付けた上で、幹事長室で取捨選択して政務三役に取り次ぐ仕組みを作った。一方で政務三役の議員連盟入会は認可せず、新人議員は10班に分け、徹底した管理体制を敷いた。

▼いったん指導部を選んだら、後はその決定への盲従を強いる中国共産党の「民主集中制」さながらだった。新人議員の一人は抄子に自嘲した。「僕たちの仕事は、ただ指示に従い議場で立ったり座ったりすること」。

▼370人超の国会議員がいる自民党は議員がバラバラに動くのを防ぐため、民主党の轍(てつ)を踏むことにはならないか。もっともその民主党も次第に統制が効かなくなり、党内抗争が続いて分裂したが。