徒然なる儘に ・・・ ④

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

(天声人語)ナワリヌイ氏と真実 2024年2月18日 5時00分

ロシア語には二つの「真実」があるという。旧ソ連時代の共産党機関紙で知られる「プラウダ」という単語と、真理とも訳される「イースチナ」である。前者は人の世の真実で、後者は神の世界の真実を意味する――。そんな話を聞き、何ともロシアらしいと感じた

 

▼真実はどこか。反体制派指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏が亡くなった。収監先の刑務所で「散歩後に気分が悪くなり、意識を失った」と地元当局が発表した。またしても、政権に異を唱える人物のナゾの死である

ja.wikipedia.org

 

▼以前の毒殺未遂事件では、ロシア当局の関与が強く疑われていた。欧米からはプーチン大統領に対する批判が相次ぐ。バイデン大統領は「死の責任はプーチンにある」と語った

 

 

▼ナワリヌイ氏は危険を覚悟で帰国し、拘束されていた。海外に出れば、言論統制下の国民への影響力を失う。この国の歴史には、物理学者サハロフ氏ら、迫害を受けながらも母国で声をあげ続けた反体制の人々がいる

 

 

▼「彼らが僕を殺すと決めたならば、それは僕たちがとんでもなく強いからだ」とナワリヌイ氏は言っていた。24年間も権力を握り続けるプーチン氏だが、彼の名を公の場で口にしたことは一度もない。逆に言えば、それほど気になる存在だったのだろう

 

 

▼ロシアからの映像を見ると、大粒の雪が降るなか、花束を手にした市民が警察に連行されている。「ロシアで真実を話すことが、危険でない日が必ず来る」。47歳で逝った元弁護士の言葉を、かみしめる。