徒然なる儘に ・・・ ④

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

(いちからわかる!)日本の防衛費、大きく増えた背景は?

 ■米国からの要請。27年度にはGDP比2%になる

 Q 防衛費は、戦後どのように増えてきたのか?

 A 自衛隊の前身である警察予備隊が創設されたのが1950(昭和25)年度。このとき計上された防衛関係費は1310億円だった。その後増え続け、2000年代になると4兆円台後半が続き、16年度に5兆円を突破(とっぱ)した。

 Q 防衛費を無尽蔵(むじんぞう)に増やしてきたのか。

 A そうではない。1976年、三木武夫内閣が防衛費の上限を国民総生産(GNP)比で1%以内とする方針を閣議決定した。戦後、右肩上がりで防衛費が増え続けた懸念から、歯止めとして設けた。この方針は10年後、中曽根康弘(なかそねやすひろ)内閣で撤廃(てっぱい)されたが、その後も歴代政権は国内総生産(GDP)の1%未満で予算編成することが多かった。ただ、補正予算を合わせれば、1%を超えることもあった。

 Q 23年度に大きく増えた背景には何があるのか。

 A 中国やロシアを念頭に、米国が同盟国に対して防衛費をGDP(国内総生産)比で2%以上にするよう求めたことが背景にある。岸田文雄(きしだふみお)首相は22年5月の日米首脳会談で「防衛費の相当な増額」を打ち出した。さらに自民党は同年7月の参院選で、NATO北大西洋条約機構)諸国の国防予算を引き合いに、「2%目標」を公約にかかげた。

 Q 公約はどうなった?

 A 岸田政権は、22年12月の閣議で、27年度まで5年間の防衛予算の総額を従来の1・5倍となる43兆円程度にし、27年度の防衛費はGDP比2%にすることを決めた。このため、23年度の当初予算は約6・8兆円、24年度は約7・9兆円と一気に増えた。27年度は8・9兆円程度までふくらむ見通しだ。

 Q 課題はないのか。

 A 戦前の日本は軍事費をまかなうために、借金にあたる戦時国債(こくさい)を乱発し、戦争を続けた苦い経験がある。借金に頼(たよ)らない安定財源が、野放図な防衛費の拡大を防ぐことになるとともに、その使われ方の検証も重要になる。木村聡史)