徒然なる儘に ・・・ ④

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

(天声人語)椿餅と源氏物語 2024年2月4日 5時00分

きょうは立春。近所の和菓子屋さんに椿餅(つばきもち)があった。丸いもちの下に、ツバキの葉が1枚。上にかぶせたもう1枚が、頭に葉っぱを乗せたタヌキのようで愛嬌(あいきょう)がある。桜もちのようにくるまず挟んだのは、葉に厚みがあるからだろう

 

▼椿餅の歴史は古く、千年以上前に書かれた源氏物語に登場する。3月ごろの空がうららかな日、光源氏が住む六条院で殿上人たちが蹴鞠(けまり)をした。楽しんだ後で若者たちが敷物に座り、椿餅や果物をはしゃぎながら食べる様子が描かれている

 

▼当時は椿餅を「つばいもちい」と読んだようだ。いまの椿餅にはあんが入っているが、平安時代は植物の汁を煮詰めたもので、もちに甘みをつけたという。文献上で確認できる最も古い「和菓子」の一つとされているとか

 

 

源氏物語のすごさは、いまも語り継がれるだけでなく、ブームを繰り返していることだ。

 

大和和紀さんの漫画『あさきゆめみし

ja.wikipedia.org

 

の連載開始は45年前。その20年ほど後には、

 

瀬戸内寂聴さんの現代語訳がベストセラーになった

 

 

▼先月始まったNHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公は紫式部だ。図書館の棚をのぞくと、すでに源氏ブームかと思うような顔ぶれになっていた。与謝野晶子らの訳のほか、「はじめて読む」などのガイド本。フェミニズム視点で読み解く、脇役に光を当てるといった関連本も

 

 

源氏物語の魅力は様々なタイプの人が登場し、現代でも感情移入できることだと思う。椿餅の場面にもしっかり禁断の恋が描かれている。